FX初心者がトレードで利益を出すには、なぜそこでエントリーするか理由を明確にする損益率を重視したトレード手法が大切です。
また、少しでも優位性の高いトレードを意識することはリスク管理にもつながります。
今回はエントリー根拠に関するトレード手法や考え方について解説していきます。
ぜひ今後のトレードで参考にしてみてください。
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目次
なぜ今エントリーするか明確な場面でのエントリーを心掛ける
エントリーする際には、できるだけ多くのエントリー根拠を見つけた段階で仕掛けることが大切です。
その場合、自分なりのトレードルールに乗っ取り、少なくとも2つ以上できれば3つ以上のエントリー根拠が見つかるまでエントリーしないということを心掛けましょう。
そうすることでムダなトレードが減り、結果的に損益率もアップしていきます。
具体的にどのようなエントリー根拠があるのか、下記の図を使って明確なエントリー根拠を確認してからエントリーするときの例を説明します。
根拠としては、上位足である1時間足で「Wトップのネックライン割れ確認」をした後でメインでトレードしている5分足で「三尊ネックライン抜けのプルバックから売りエントリー」するというパターンになります。
エントリー根拠を確認してからの売りエントリー例(5分足メイン)
この例ではまず、上位足である1時間足をチェックし「Wトップ」が形成されていることを確認しています。
(図の右上のブルーのチャート参照)。
このWトップではさらに上位足である4時間足の高値を切下げ、ネックラインを割り込みました。
そして少しプルバックで戻ってきたので、5分足に切り替えて見ています(拡大図へ移行)。
5分足(拡大図)では、きれいな三尊が形成され、「1時間足の高値」も切下げ、さらに三尊の右肩の高値も切下げたのを確認しました。
ネックライン抜けで5分足でも「トレンド転換」が確認されたので、後はネックラインへの「プルバック(戻り)」を待って、売りでエントリーしています。
ここまできれいなチャートパターンはあまり見かけないかもしれませんが、Wトップや三尊はよく見られる鉄板とも言うべきチャートパターン>です。
形状自体は乱れていることが多いものの、よく観察すると今回解説したような形になっていることがあるので、発見後は焦らずにハッキリとしたトレンド転換やプルバックなどの明確なシグナルを待った方が良いでしょう。
勝率よりも損益率重視のトレードが大切
FXに限らず、相場の世界では生き残らないと意味がありません。
そのためには、しっかりとしたリスク管理をした上で勝率よりも損益率にこだわったトレードをすることが大事です。
勝率と損益率の計算式は次のようになります。
なぜ損益率のほうが重要視されるかというと、1回の負けで全てを失うリスクがあるためです。
「勝率99%でもトータルでマイナスになることがある」という話を聞いたことがあるかもしれません。
100回のトレードで99回勝っても、1回の負けトレードで全てを失う可能性があるということです。
損益率を上げるには勝つ回数を増やすか、負ける回数を減らすことが必要になります。
しかし、現実的には勝つ確率を増やすよりも負ける確率を減らすほうが簡単です。
これは例えば、毎月の給与を上げるよりも毎月の出費を減らすほうが簡単だということをイメージすると分かりやすいでしょう。
この場合の出費とは、負けて資金を減らすことに他なりません。
従って損益率をアップさせるためにまずは負けトレードを減らすことを考え、その上で勝つトレードを増やす対策を考えることが大事になってきます。
そうはいっても損益率も勝率も両方とも上げられるに越したことはありません。
その目的を達成するのにいい方法があります。
それは「ムダなトレード」を減らすことです。
勝つ確率を増やすことよりも、ムダなトレードを減らすほうが簡単ですしより現実的です。
ムダなトレードを減らすには、「リスク・リワードの良い優位性の高いトレードしかやらない」という考え方が重要です。
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リスク・リワードの良い優位性の高いトレードに集中する
リスク・リワード(リターン)の良いトレードとは、少なくとも期待できるリターンのほうが想定されるリスクよりも大きくて優位性の高いトレードということになります。
リスクとリワードの割合に決まりはありませんが、多くのトレーダーに人気の比率は「リスク=1」に対して「リワード(リターン)=2」、つまり「1:2」の割合でリターンのほうが大きいトレードです。
例えば、利食い目標が20pips、損切りが10pipsで損益率は2になります。
このルールを徹底的に守れば、エントリーのチャンスは減るかもしれませんが、おのずと損小利大のトレードが実現します。
また、そのような条件を満たさない場合にはエントリーしないということを徹底するとムダなトレードも減らすことができるでしょう。
実際のトレードでは、自分なりのトレードルールからエントリーするための条件を全て満たすポイントになった際、最終的にこの「1:2」のリスク・リワード、つまり「損益率2」のトレードになるかを判断します。
そしてリスク・リワード的にも問題ないということであれば、エントリーします。
リスク割合はすでに分かっているので、そのポイントに損切りのための逆指値を置いたりします。
このようなパターンのトレードを図式化したものが以下の図です。
このリスク・リワードの割合はトレード経験が豊富になってくると多少のアレンジをしてもかまいませんが、FX初心者のうちはルールを愚直に守ったほうがいいでしょう。
上記の「1:2」のリスク・リワード(損益率2)という優位性の高いトレード手法でデイトレした場合、以下の条件で1日の利益がどれくらい出るか考えてみます。
トレード条件 | |
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トレード対象 | ドル円、1ドル=100円で買いエントリー |
資金 | 10万円 |
レバレッジ | 20倍(=2万通貨で取引) |
1日の目標利益 | 20pips |
この場合、目標利益が20pipsなので、1日に20銭=0.2円の利食いをめざすこととなり、1日の利益は4,000円(=0.2円×2万通貨)です。
同じ条件で1カ月の取引日数を20日間とし「毎月10万円」を稼ぐ場合の条件はどうなるでしょうか。
この場合、1日の目標利益は5,000円(=10万円÷20日間)となり、「5,000円÷2万通貨=0.25円」
1日に20pipsで25銭(=0.25円)の利食いを1カ月に20日間続けることが必要になってきます。
リスク・リワードの悪いトレードとバルサラの破産確率の関係
今度はリスク・リワードの悪い例を見てみましょう。
「2:1」のリスク・リワードで「損益率0.5」となるケースが以下のチャートになります。
リスク・リワードが悪いと、それだけ資金を失う確率が高まって最終的には市場から退場、すなわち「破産」と等しいことになるからです。
ある投資条件を継続した場合に破産する確率を表したものに、ナウザー・バルサラという数学者が考案した「バルサラの破産確率」というものがあります。
この理論の計算根拠等の詳しい話は割愛しますが、最初の例であるリスク・リワード「1:2」で「損益率2」のトレードをバルサラの破産確率に当てはめると、勝率が50%以上確保していれば破産するリスクがほぼゼロという結果になります。
ところがリスク・リワードが2:1で「損益率0.5」と悪い上記の例では、およそ80%以上の勝率を維持していないと破産する確率が高いという結果になります。
勝率80%を維持するのは非常に難しく、達成することは非常に困難な数値と言えるでしょう。
つまり、リスク・リワードの悪いトレードを続ければ続けるほど市場から撤退となるリスクは高まるということがよく分かります。
FXトレードで利益を出すために必要なこと!まとめ
今回は、FX初心者がトレードで安定して利益を出すために必要な考え方や、コツについて紹介してきました。
これからFXを始めてみようと考えている人にとっては、少し難しい話があったかもしれませんが、今回解説した内容はどれも重要な考え方です。
最初はよく分からず「なんとなく今だったら行けそう」と少し不安要素を抱えたまま、エントリーする場合もあるでしょう。
投資に「絶対大丈夫!勝てる!」といった保証がないは事実です。
しかし、根拠を見つけようとせず、何も考えないままエントリーするよううなトレードを繰り返していても成長しません。
できるだけ多くの根拠を見つけ、自分なりのルールに従ってトレードに挑むようにしましょう。
本記事で紹介した内容を、参考程度でも良いので、ぜひ日々のトレードに活かしてみてください。
最後に、FX初心者におすすめなFX会社を3社ご紹介します。
3社とも特にサポートのサービスが手厚く、初めての口座選びにもおすすめです。
ぜひ実際のチャートを見ながら、最初はエントリーしなくても良いので、「ここでエントリーするとした時の根拠は?」など考えて見て下さい。
実際にチャートを見てみるとまた違ってくると思いますので、本記事が参考になれば幸いです。
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