「MT4(メタトレーダー4)」は世界中のトレーダーが利用しているFXのツールです。
そんな「MT4(メタトレーダー4)」を使えるようになるまでの手順から、注文方法や知っておくと便利な技をあわせて紹介します。
そんなMT4を使ってトレードしてみたいけど、使いこなせるのか不安という方にオススメなのが「デモ口座」の活用です。
この記事で紹介しているFX業者は全てデモ口座でMT4を体験することができるので、気になる方はぜひ試してみてください。
目次
MT4のデモ口座が使える国内FX会社の基本情報を比較
日本国内のFX業者の中でもMT4の利用が可能で、当サイトがおすすめするFX業者の基本情報を比較してみましょう。
会社 | 通貨ペア数 | ポイント | 詳細 |
28通貨 | 大手ネット証券でMT4が使えるのは「楽天」だけ!ポイントも貯まるのでおススメ! | ||
30通貨 | 有名トレーダーが監修したテクニカル指標など、オリジナルツールが豊富 | ||
71通貨 |
情報ツールが使いやすく、NDD方式を採用していることから取引に信頼度が高い |
MetaTrader4(MT4)とは?
MetaTrader4(MT4)とは、FXトレードを機能性に富んだソフトウェアを通して取引ができるシステムです。ロシアのMetaQuotes社が開発したFXのトレードツールです。
無料で利用可能で、しかもかなりの高性能であることからFXトレーダーの支持が急上昇しており、「最強のトレードツール」と呼ばれることもあります。
下記の画像は実際の「MetaTrader4」を立ち上げたキャプチャ画像です。
なぜMT4が幅広いFXのトレーダーに利用されているかというと、「EA(Expert Adviser:エキスパートアドバイザー)」という自動売買システムを使うことができるからです。
2011年に配布が始まった新バージョンの「MetaTrader5」もありますが、追加インジケーターに互換性が無いなどの理由から、現在ユーザーに使用されているのは「MetaTrader4(MT4)」の方が多いです。MetaTrader4(MT4)のメリットは以下の2つです。
「使いやすい」
MetaTrader4(MT4)は世界中のFXトレーダーに使われているトレードツールです。リアルタイムチャートの表示、各種テクニカル分析や、プログラミングできるのであれば独自のテクニカル指標作成やバックテストを行うことがでます。さらにその指標に基づいて、自動売買やシグナルをチャート上に表示も可能です。
ここまで聞くと、「プログラミングなんてがわからない」「MetaTrader4(MT4)導入はあきらめよう」と考える人いるのではないでしょうか。
心配しなくても大丈夫です。MT4が便利で多くの人に利用されている理由は、プログラミングが出来なくても、MetaTrader4(MT4)は十分に活用できる点にもあります。
MetaTrader4(MT4)を使い始めの時は、よく分からないかもしれません。しかし、使い慣れてくれば「使ってよかった」と、すぐにその便利さに気が付くことができると思います。MT4はFXを始めるなら、使ってみたいツールのひとつです。
MT4の取扱業者が分かったところで、初心者でも安心して使えるよう、当サイトがインストールから基本操作方法、知っておくと便利なワザを徹底解説します!
MT4のインストールからトレードまでの手順
それではここからは、MT4をインストールしてから実際に使用するまでの手順について解説していきます。
またあわせて覚えておきたい注文方法やMT4の便利な技も紹介していきます。
STEP1:MT4をインストールしてデモ口座申請
MT4を利用するには、パソコンでもスマホでもダウンロードすることから始まります。
これから説明する方法は一般的なインストール方法ですが、FX会社からダウンロードする場合、会社によっては若干異なる場合があります。その際は各FX会社の画面上の指示に従ってください。
MT4をパソコンにインストールする場合、MT4のファイルをMetaQuotes社の公式サイトから無料でダウンロードできます。また、MT4を取り扱っているFX会社のホームページからも無料で直接ダウンロード可能です。
ただし、インストールする前にMT4を利用するFX会社で口座開設が必要です。
これはリアル口座もデモ口座も同様に必要ですので、口座申請用画面から個人情報など必要事項を入力して口座申請してください。
先ほどご紹介したMetaQuotes社の公式サイト、またはFX会社のホームページにはMT4ファイルをダウンロードするページが用意されていると思います。
その「ダウンロード」ボタンをクリックすると「○○setup.exe」といったファイルがダウンロードされます。
FX会社からのダウンロード方法についてはリアル口座もデモ口座でも同じです。
Windows用とMac用に分かれている場合もありますが、手順は基本的に変わりません。
スマホアプリのインストールもMetaQuotes社の公式サイトから無料ダウンロード可能です。
「iPhone/iPad」用か「Android」用のいずれかを選択し、ダウンロードボタンをクリック。
自動でダウンロードが始まり、スマホ画面上にMT4のアプリアイコンが表示されます。
なお、スマホでデモ口座によるMT4を利用する場合、デモ口座申請をしなくても利用可能です。
STEP2:MT4の基本操作方法と画面の見方
初期画面は4つのチャートが表示されています。
チャートは1つの大きなチャートや4つ以上のチャートにするなど好きなチャート数に調整できます。
また、左側には気配値(取引通貨ペアごとの売値と買値といったスプレッド表示)やナビゲーターでインジケーターを選択し表示が可能です。
下のターミナルでは約定履歴の表示やアラーム設定などが可能です。
チャート画面上の「新規チャート」をクリック、もしくは通貨ペアを選択すると好きな通貨ペアのチャートを追加表示できます。
ローソク足の表示も拡大や縮小、色替えも可能です。
チャートの時間軸は画面上部で好きな時間軸をクリックすると切り替わります。
ウィンドウ分割は画面上部「ウィンドウ」で重ねて表示させたり、垂直表示など自由に選択可能。
画面チャートの通貨ペアを切り替えるには、気配値表示をクリックして通貨ペア一覧を表示させ、好きな通貨ペアを左クリック。
そのままチャート上にドラッグ・ドロップすれば切り替わります。
通貨ペアを増やすには、同じ気配値表示から「表児通貨ペアの組み合わせ」という画面に移動すれば自由に追加・削除が可能です。
記事詳細ページで画像付きの解説を載せていますので参考にしてください。
MT4では水平線やトレンドラインなど好きなタイプのラインを自由に引けます。
画面上部のツールバーから好きなラインをクリックし、チャート上のラインを引きたい箇所に左クリックしながら引けます。
引いたラインを削除する場合はラインをダブルクリックし、右クリックで「削除」を選択します。
STEP3:MT4の注文方法はシンプルで簡単
画面上部「新規注文」をクリックすれば、選択したい通貨ペアと数量ごとに成行注文や指値注文できます。
決済はチャート画面を右クリック「決済注文」を選び、そのタイミングで表示されている値で決済されます。
なお、指値注文については、後から注文内容の変更も可能です。
解説ページで手順をご確認してください。
注文方法には他にも「IFD注文」や「IFO注文」があります。
IFD注文は、新規注文と希望の値での決済注文する場合の注文方法です。例えば「100円で買い→102円で利益確定」といった注文が出せます。
一方でIFO注文は、新規注文と決済注文に逆指値注文を組み合わせた注文方法です。例えば「100円で買い→102円で利益確定→99.70円で損切り」といった注文が可能です。
「IFD注文」と「IFO注文」の違いは損切りしたいレートでの逆指値注文の有無となります。
もちろん注文後の注文内容の変更も可能です。
MT4では目標の値に到達したことを知らせるアラーム設定が可能ですので、チャートに張り付いていなくても大丈夫です。
設定方法はまず「表示」→「ターミナル」とクリックすると「ターミナルウィンドウ」が表示。
タブから「アラーム設定」をクリックし、さらに右クリックするとメニューが表示されます。
STEP4:MT4を使うなら覚えたい便利ワザ
MT4のインジケーターは簡単に追加して表示させることができます。
まずは気に入ったインジケーターのファイルをパソコンにダウンロードし、そのファイルを「Indicators」フォルダに入れます(インストールさせる)。
MT4を起動させ、インストールされたことを確認すれば完了します。
MT4ではさまざまなインジケーター(テクニカル指標)を表示させ、自由にカスタマイズや変更したインジケーターを保存できます。
変更するには、対象となるテクニカル指標ごとにそれぞれの「プロパティー」上で変更します。
また、自分好みに設定したチャートやインジケーターの画面はそれ自体保存できます。
MT4のチャートはFX会社によって、ローソク足の日足本数が5本の会社と6本のFX会社に分かれています。
MT4の元のチャート時間軸は東ヨーロッパ地方の時間帯の設定になっています。
日本時間に合わせて時間軸を調整する日本のFX会社では、土曜の朝までトレードが可能です。
土曜日の分が1本余分に表示されてしまうことから6本表示となってしまいます。
MT4で100万円稼ぐためのオススメEAを使った取引法を紹介
初心者でも「MT4」を使って、100万円を稼ぐための方法は「EA」を使用した自動売買取引です。
MT4ではこのEAを自分で作ることができます。
プログラムを作るための「MQL4」が搭載されていて、これを使って自分の売買と決済のロジックをEAに組み込めばオリジナルの自動売買プログラムが完成します。単純な売買の指示はもちろんのこと、テクニカル指標のシグナルを組み込んでさまざまなタイプのEAを作ることが可能です。
自動売買が使える取引ソフトはたくさんありますが、自分で考えたオリジナルのプログラムを作れるという点は、MT4ならではの大きな特徴です。先ほども紹介しましたが、世界中のトレーダーたちが自作したEAがすでに数多く存在しています。
トレーダーたちが結果を出してきたEAも紹介され、無料のものから有料でも優秀な結果を出すEAまでさまざまな種類があります。そのため専門知識が無く最初から自分でEA作るのは難しいと思う方でもEAを使ってトレードに活用することができます。ただし種類が多いため最初はどんなEAを使えば良いのかと迷ってしまう方も多いと思います。そこでMT4の「EA」の中でも、人気のEAを使った取引方法をいくつか紹介したいと思います。
コツコツ利益を積み重ねて稼ぐなら「EARLY PHOENIX」
「EARLY PHOENIX」は利益を積み上げていくタイプのEAです。早朝の値動きに合わせてスキャルピングを行うという仕組みになっています。
10年以上前から稼働しているものの、未だに効果があるという、まさに『不死鳥』のよう。8通貨に対応しており、バックテストで提示された利益率も中々のものです。無料で使えるEAとしては破格の性能なので、一度お試しになってみてはいかがでしょう?
※利用にあたって、申込条件があります。
損小利大で安全に稼ぎたい「Marmot V4 ew – USDJPY スイング」
「Marmot V4 ew – USDJPY スイング」は昨今のEA界隈では珍しいスイング形式でデイトレードを行う仕組みのEAです。
複数の時間軸で、複数の『移動平均線』を使って、トレンドを解析した後に移動平均線がクロスしたタイミングでエントリーするという、ゆっくりとした動き。
トレンドに乗っていく順張りスタイルのため、トレード回数は少なめになるものの、スキャルピングEAで勝てないときには使ってみるのも手かもしれません。勝率は低めですが、負けるときの金額は少ないという優秀なEAです。
※利用にあたって、申込条件があります。
低コスト!無料で使える損失限定型「RSIlogic3」
「RSIlogic3」は、テクニカル指標のRSIと移動平均線を利用してエントリータイミングを見極めるEAです。リスクをさらに下げるために発注量を自分で調整することができるのもありがたいですね。
ユーロドルはトレンド通りに動くことが多いので、この二つが効果的になっています。バックテストにおける勝率は驚異の90%超え!
今回紹介したEAの中では取引回数が多めなので、急激な価格下落のときにはピンチになる可能性もありますが、発注量を調整することで回避することもできます。初心者から経験豊富なベテランの方でも使える仕組みです。
※利用にあたって、申込条件があります。
FX会社が最新のMT5ではなく、MT4を用意している理由
実はMT4には最新版となるMetaTrader5が2010年に既にリリースされています。
なぜ多くのFX会社が最新のMT5ではなく、未だに旧バージョンのMT4が利用できるように設定しているのか疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。
MT5の現状ですが、世界的に見てもMT4ほど普及していません。
MT5を利用できるように設定しているFX会社もありますが、それほど利用されていないのが実情です。
MT5よりもMT4が採用されている理由としては、まずMT4で利用されている多くのカスタムインジケーターや自動売買プログラムであるEAがMT5で使えないことが考えられます。
MT4では有料・無料でたくさんのインジケーターが利用されており、エントリーや決済時のシグナルとして利用しているトレーダーがたくさんいます。
また、メタトレーダーが個人トレーダーに支持されている最大の理由ともなっている自動売買のためのMT4用EAがMT5との互換性がないために利用できないことも普及を妨げている理由となっています。
別の理由としては、MT5よりもMT4のほうが、約定力が高いことも挙げられます。
FX会社もこのように世界的に普及しているMT4のシステムを導入するほうが、自前で取引ツールを開発するよりも開発コストや顧客獲得のためのマーケティングを考慮してもメリットが多いため、海外の業者を中心にMT4が用意されています。
MT4はなぜFX初心者から人気があるのか
「MT4」は使いやすさと自由度がかなり高いので初心者にも分かりやすく人気です。しかもMT4採用業者を利用して、MT4の使い方だけを覚えていれば、他の業者に移ったとしても、使い方が同じなので新しく取引方法を覚える必要がありません。特にテクニカル分析派の人にはこのMT4がかなりオススメです。
iPhoneやAndroid用のアプリもあるので、出先やパソコンがない状態でもポジションや価格をチェックすることができるので便利です。初心者でも使いやすいように初期設定はされているものの、そこから自分の使いやすいようにカスタマイズしていくことができるので、自分だけのオリジナルチャート画面を作るのもその魅力の1つです。また、世の中に出回っているテクニカルツールも無料でインストールして使うことが可能なので、自分が気に入ったテクニカルツールを利用することができます。
色々と魅力がある「MT4」ですが、最大の魅力は先ほどチラッと出てきた「EA」(Expert Advisor)を使って自動売買ができるという点です。自動売買なら24時間相場を見張っていなくても、自分が寝ている間でもトレードしてくれるのでFX初心者はもちろんのこと、忙しくてチャートを確認する時間がないとう方にもオススメです。
ちなみに、自動売買というのは専用のソフトを使って、機械がFX取引をしてくれることです。機械が取引をしてくれるので特にFX初心者が最初にぶつかるであろう「損切りのタイミング」や「感情」に左右されることなく、自動的に決められたルールに沿って取引をしてくれます。
MT4取引で気をつけるべきポイント
MT4取引を始める前に理解しておくべき注意点があります。それは怪しいプログラムには手を出さないことです。
WEB上には、無料の自動売買プログラムやインジケーターが、いたるところにゴロゴロと転がっています。中にはウィルスを含む危険なプログラムが落ちてる場合があるので注意が必要です。
MT4を使用すること自体は何の問題はないのですが、自分で調べてよく分からない怪しい無料のプログラムやインジケーターには気を付けてください。
MT4が利用できるおすすめ3社の比較・紹介
現在、日本国内でMT4が利用できるおすすめ3社を以下にまとめてみました。
詳細や最新情報に関しては、各社のホームページをチェックしてみてください。
楽天FX
楽天FXの基本情報 | |
取引通貨単位 | 1,000通貨単位 |
レバレッジ | 1倍、2倍、5倍、10倍、25倍 |
スプレッド(午前9時~翌午前3時、原則固定) | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.4銭 |
取引手数料 | 無料 |
通貨ペア | 28通貨 |
出典:楽天FX 公式サイト
・PCとスマホの取引ツールが充実
・キャッシュバックキャンペーンが魅力的
「楽天FX」は楽天グループ株式会社の子会社である楽天証券が提供するサービスで、信頼度も高いFXサービスの1つです。またFXの取引でも楽天ポイントも貯まるので、楽天カードを持っていたり楽天経済圏の人がFXをするなら持っておいて損はないはずです。
FX専用のスマホアプリもPC版並みの多様なチャート機能を兼ね備えているので、多くの人が満足できる内容となっています。
また口座開設と取引量に応じて最大50万円がキャッシュバックキャンペーンを実施中です。
FXTF
FXTFの基本情報 | |
取引通貨単位 | 1,000通貨単位 |
レバレッジ | 25倍 ※TRY/JPY、ZAR/JPY、MXN/JPYのみ12.5倍 |
スプレッド原則固定例外あり | 米ドル/円:0.2銭 ユーロ/円:0.4銭 |
取引手数料 | 無料 |
通貨ペア | 30通貨 |
出典:FXTF 公式サイト
・豊富な通貨ペア
・利用者向けのキャンペーンが嬉しい
これからMT4を始めようと考えている人にとってFXTFはおさえておきたいFX会社の一つです。FXTFの取扱い通貨は30種類もあり、ドル/円のトレードから始めて、慣れればその後さまざまな通貨ペアに挑戦してみるといったことも可能です。
FXTFのキャンペーンは、新規のユーザ―の口座開設を対象にしたものばかりでなく、既存のユーザーでも参加できるキャンペーンが豊富にあります。スプレッド縮小キャンペーンも定期的に開催しており、トレードを繰り返している人にとっては嬉しいはずです。
OANDA Japan
OANDAの基本情報 | |
取引通貨単位 | 1,000通貨単位(MT4) |
レバレッジ | 25倍 |
スプレッド原則固定例外あり | 米ドル/円:0.3銭 ユーロ/円:0.4銭 |
取引手数料 | 無料 |
通貨ペア | 71通貨 |
出典:Oanada 公式サイト
・通貨ペアが業界最多の水準
・トレードに役立つオーダーブックが使える
MT4が使える国内のFX業者の中でも人気のある「OANDA Japan」。そんなOANDAの取扱い通貨ペア数は業界最多水準の71通貨ペアです。またMT4の最小取引数量は1,000通貨ですが、通常のトレードだと1通貨から取引できます。そのため初心者の方が、少額からFXを始めて、取引に慣れたきたらMT4を使ったトレードをしてみるといったことも可能です。
オーダーブックが使えるのもOANDA Japanの特徴の1つと言って良いでしょう。オーダーブックは、他のユーザーの「未約定の注文」・「保有ポジション」のデータが確認できるツールで、相場の動きを予想するのに役立てることができます。