FXは数万円から始められる投資手法のひとつです。
「レバレッジ」と呼ばれる「てこの原理」を使えば、少ない資金で元金の何倍ものリターンを得ることもできます。
一方で、相場が予想外の方向に動くと「ロスカット」と呼ばれる強制決済が行われ、取引終了となるリスクもあります。
そんなFXを少額から始める際のポイントは、「低リスク」そして「小ロット(小さな取引単位)」で取引することです。
この2つが大切な理由や、初心者がまず知っておきたい基礎知識などを分かりやすく解説します。
お金の増え方が分かるシミュレーションや、少額取引に有利なおすすめ業者3社も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
初心者におすすめ!キャッシュバックあり&小ロットで取引可能なFX業者
業者名 | キャッシュバック | 難易度 | 公式サイト |
---|---|---|---|
最大50,000円 | 普通 | ||
上限無し | カンタン | ||
最大55,000円 | 普通 |
初心者が知っておきたいFXの基礎知識
まずは初心者が50,000円の元手で運用するための、簡単な基礎知識から紹介します。
レバレッジやロスカットなど最初につまづきやすい点を抑えておくだけで、少額でも取引しやすくなるでしょう。
FXとは何か
FX(Foreign Exchange・外国為替証拠金取引)とは、日本円と米ドル・米ドルとユーロなどの為替を取引し、その差額によって利益を得る取引方法です。
取引前に証拠金を預け入れることで、元手の何倍もの金額を取引することができます。
ほぼ24時間売買できる点や、外貨預金よりも低い為替手数料で取引できる点も魅力です。
そんなFX取引で利益を得る方法は、以下の2種類があります。
1つ目は、通貨を売買することでその為替差益を得る方法です。
初心者には、日本円と米ドルなど、値動きが比較的安定している先進国の通貨ペアに人気が集まっています。
取引する際は、通貨ペアと「買い」もしくは「売り」を選択します。
日本円と米ドルのペアを選択した場合、米ドルの買いから入って売る方法と、売りから入って買い戻す方法の、2つのトレードが可能です。
例えば、1米ドル=100円で米ドルを購入してその後101円で売ると、1円分の為替差益が受け取れます。
また100円で売ったものを101円で買い戻せば、1円分の損失が出るわけです。
FX取引は為替レートの上下の動きで利益を得るため、通貨安や通貨高などどんな相場でも利益を出すチャンスがあります。
②金利による収入を得る
2つ目は、金利(スワップポイント)によって利益を得る方法です。
例えばA国(金利10%)とB国(金利1%)の通貨ペアで取引し、B国の通貨を売ってA国の通貨を買うと9%の金利収入が得られます。
手数料や税金を考慮しなければ、1年間で100万円が109万円になるのです。
例えばトルコリラは約17%の金利があるため、高金利通貨と呼ばれます。
もし日本円(金利-0.1%)を売ってトルコリラ(金利17%)を買い、そのまま長期保有した場合、年間約17.1%の金利収入が得られる計算になります。
少額で大きな利益をねらえる「レバレッジ」
レバレッジとは、取引の際に証拠金を担保として預けることで元手よりも大きな金額を取引できる仕組みです。
これは小さな力で重いものを持ち上げる「てこの原理」に似ています。
日本国内のFX業者では、証拠金を預けることでその金額の数倍〜最大25倍までレバレッジを効かせることが可能です。
例えば、10万円の証拠金を預ければ、最大250万円分の取引ができます。
レバレッジを用いた取引は効率良くリターンを得られる反面、瞬時に損が拡大してしまうデメリットもあります。
初心者がFX取引を始める場合は、1~3倍の低レバレッジで始めることも大切です。
レバレッジ25倍で取引した際、1円の動きでどれだけの利益または損失が出るのか、実際に表にしてみると、次のようになります。
元金 | レバレッジ | 為替の動き | リターン/損失 |
1万円 | 25倍 | 1円 | 2,500円 |
5万円 | 25倍 | 1円 | 12,500円 |
10万円 | 25倍 | 1円 | 25,000円 |
※1米ドル=100円で計算
レバレッジ25倍では1円動くと、元金の4分の1程度の利益または損失が出る可能性があります。
元金が少ない時はそこまで損失が大きく見えませんが、元金を大きくするほどに損失が出た場合のダメージが大きくなります。
元金を増やしたときは特に、一定の利益を得ることを優先し、レバレッジを下げて、リスクを減らす方が安全に取引することができます。
値動きによる「ロスカット」に注意
ロスカットとは、業者によって定められた証拠金の維持率を下回った際に、資金が強制決済される仕組みのことです。
このロスカットは、急激に相場が動いたときに投資家の資産が大きく目減りするのを防ぐために存在します。
もしロスカットされる価格水準になった場合は、追証(おいしょう・追加で証拠金を納めること)をするか、持っているポジション(建玉)を全決済もしくは一部決済する必要があります。
一度ロスカットされると、資産を8〜9割ほど減らしてしまうため、元の金額まで戻すのは至難の業。
特に少額取引では、レバレッジを最大にして運用するケースが多いので、少しの値動きでロスカット水準に届いてしまう可能性もあります。
そのため初心者はレバレッジを低く設定し、ロスカットされないよう堅実に運用していくことも必要です。
初心者が5万円で買える通貨、見込める利益
50,000円からFXを始める場合、まずはどのような通貨から取引を始めたらいいのでしょうか。
どれくらいの利益が見込めるのかが分かるシミュレーションも紹介します。
5万円でどの通貨が購入できる?
少額でFXを始めるなら、まずは米ドルやユーロなど先進国の通貨から始めるといいでしょう。
先進国通貨は、通貨の需要と供給が安定していて、為替の交換にかかる手数料「スプレッド」も比較的安いからです。
FXでは、10,000通貨や1,000通貨などのまとまった数で取引します。
この取引単位のことを「ロット」と呼びます。例えば10,000通貨で取引する場合、50,000円で購入できる通貨と必要金額は次の通りです。
通貨 | レバレッジなし | レバレッジ25倍 |
米ドル(1米ドル=約104円) | 約104万円 | 約41,600円 |
ユーロ(1ユーロ=約126円) | 約126万円 | 約50,400円 |
英ポンド(1ポンド=約144円) | 約144万円 | 約57,600円 |
カナダドル(1カナダドル=約82円) | 約82万円 | 約32,800円 |
豪ドル(1豪ドル=約80円) | 約80万円 | 約32,000円 |
※為替は2021年2月9日時点での価格を参考にした概算値
レバレッジをかけない場合はどの通貨も数十万円以上の資金が必要ですが、レバレッジによって50,000円程度でもさまざまな通貨を選べるようになります。
まずは定番である米ドル/円ペアや、比較的コストが低い豪ドル、カナダドルなどで取引してはいかがでしょうか。
5万円で米ドル/円を購入すると、どこまで増やせる?
50,000円を元手にFX取引をすると、実際にどのようにお金を増やしていくことができるのでしょうか?
例えば1米ドル=100円のとき、50,000円分の米ドルをレバレッジ25倍で購入したとします。
0.3円、0.5円、1円の変動による差益が得られた場合、次のような利益が生まれます。なおこの差額のことを「ピップス(pips)」とも呼びます。
為替差益 | 0.3円(30pips) | 0.5円(50pips) | 1.0円(100pips) |
実際の金額 | 53,000円 | 55,000円 | 60,000円 |
うち利益分 | +3,000円 | +5,000円 | +10,000円 |
※スプレッドなどの手数料は考慮せず計算
計算上では1円の為替差益を取るだけで、10,000円の利益を上げることができます。
利益率にして20%増です。
このようにリスクを取れば効率よく資金を増やせますが、1.0円の差益はあまり現実的ではありません。
特に米ドル/円のペアで一度で1円の変動をねらうと、数日程度の時間がかかることもあります。
まずは0.3円や0.5円といった為替差益を複数回狙って、小さな利益を積み上げていくといいでしょう。
5万円を10万円に増やすには?
FXでは、50,000円を10万円に増やすことも可能です。
もし1回の取引で1.0円の差益が取れれば、数回で10万円まで到達できるでしょう。
しかし、現実的なのは、小さな利益をコツコツ積み上げていく手法です。
そこで0.3円ずつ差益を得ていった場合、何回取引すれば手持ち資金が10万円まで増えるのかを試算してみると、15回の取引で到達できます。
取引回数 | 運用金額 | 0.3円(30pips)利益を得たときの総資金額 | 初期からの増減額 |
1 | 50,000円 | 53,000円 | +3,000円 |
2 | 53,000円 | 56,000円 | +6,000円 |
3 | 56,000円 | 59,000円 | +9,000円 |
4 | 59,000円 | 62,000円 | +12,000円 |
5 | 62,000円 | 65,000円 | +15,000円 |
6 | 65,000円 | 68,000円 | +18,000円 |
7 | 68,000円 | 71,000円 | +21,000円 |
8 | 71,000円 | 74,000円 | +24,000円 |
9 | 74,000円 | 77,000円 | +27,000円 |
10 | 77,000円 | 80,000円 | +30,000円 |
11 | 80,000円 | 83,000円 | +33,000円 |
12 | 83,000円 | 86,000円 | +36,000円 |
13 | 86,000円(※ここから20,000通貨) | 92,000円 | +42,000円 |
14 | 92,000円 | 98,000円 | +48,000円 |
15 | 98,000円 | 104,000円 | +54,000円 |
※米ドル/円を10,000通貨購入するための必要金額=42,000円として計算、10,000通貨ごとに追加購入した場合。各種手数料は考慮しない。
12回目までは10,000通貨取引であるため、一定額ずつ増えていくだけですが、担保にできる額が大きくできれば、その分利益も増やせます。
今回のシミュレーションでは、13回目から20,000通貨取引を行うことでペースアップして6,000円ずつの利益を狙っています。
ただ、あくまでシミュレーションであり、実際の取引では勝ち負けを繰り返しながら徐々にお金を増やしていくことになります。
そこで効率良く利益を積み重ねていくためのポイントを、次の章でお伝えしましょう。
5万円からFXを始める際のポイント
50,000円でFXを始める際、どのような点に注意して取引したらいいのでしょうか?意識すべきポイントを3つ紹介します。
利益確定と損切りを覚える
FXで堅実に利益を積み重ねるために大切なのは、「利益確定」と「損切り」を徹底的に行うことです。
利益確定は利益が出ている状態で通貨を売却すること、損切りとはこれ以上損を拡大させないため、損が出ているときに通貨を売却することを指します。
投資の世界で勝ち続けるためには、取引テクニックと同じくらい冷静さが重要です。
この利益確定と損切りのラインをあらかじめ決めておけば、売却のタイミングを悩んでいる間に利益を逃したり、損失を拡大させたりすることが少なくなります。
スプレッドが狭いFX業者を利用する
スプレッドとは、買値と売値の差のことです。
国内FX業者は取引手数料がほとんど無料なので、このスプレッドが実質上のコストになります。
FX取引では、実際の為替レートよりも若干高い金額で購入し、売る際には実際のレートよりも若干安く売りますが、このスプレッドの差が狭いほどコストが安くなります。
よって、なるべくスプレッドの狭いFX業者を選べば、取引コストを抑えられるのです。
スプレッドに関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
1,000通貨単位でトレードする
多くのFX業者は10,000通貨からの取引ですが、中には1,000通貨から取引できる業者もあります。
少額からFXを始めるなら、なるべく小さなロットで取引するのがおすすめです。
なぜなら小ロットの方が、レバレッジを最大までかけなくて済み、資金に余裕を持ってトレードできるからです。
万が一大きな値動きがあっても、ロスカットされる前に対策を講じることもできるでしょう。
まずは小ロットの取引を続け、利益を積み重ねることをおすすめします。
値幅を取りやすい時間帯にトレードする
FXは平日24時間はほぼ取引可能ですが、その中でも取引が活発な時間帯と閑散としている時間帯があります。
取引におすすめなのは、ロンドン市場が動き出す日本時間の17〜18時ごろや、ニューヨーク市場が始まる日本時間の21時〜24時ごろです。
この時間帯はボラティリティが高くなり、為替が変動しやすくなるので、値幅を取りやすい時間帯といえます。
夜寝る前に少しトレードするのも丁度いいでしょう。
まずはデイトレードから始める
FX取引には、数分単位で取引を行う「スキャルピング」、1日の中で取引を終える「デイトレード」、数日にまたいで取引をする「スイングトレード」などの取引スタイルがあります。
そこで初心者におすすめできるのは、1日で取引を完結させるデイトレードです。
まず、スキャルピングは値動きを見ながら瞬時に取引する手法ですが、1分や5分などの短い時間で判断する必要があるために難易度が高くなっています。
そして、スイングトレードは日をまたいでの取引を行うもので、当日は予想が外れてしまっても翌日に回復するという期待もありながら、予想が大きく外れてしまうと損が膨らんでいくという可能性も大きいです。
そのため、初心者のうちは一日に数回のトレードを行うデイトレードがオススメです。
デイトレードを意識していれば、1時間や4時間などの時間幅で値動きを考えられるので仕事や家事のスキマ時間でも行うことができ、0時を過ぎたら必ず利確・損切りをするというルール付けを徹底することで、安定した取引ができるようになります。
初心者の少額取引に向いている、おすすめFX業者3選
では、実際にどのようなFX業者で取引するといいのでしょうか?
こちらではスプレッドの狭さや取引単位、その他サービスを踏まえて、初心者におすすめなFX業者を3社紹介します。
LIGHT FX
初心者向けとしてオススメなのはトレイダーズ証券の「LIGHT FX」です。1,000通貨からの取引が可能で、PC・スマホアプリ両方で取引できます。
その特徴としては多彩な通知機能!初めてFX取引を行う際には、どんな情報に注意したら良いのかがわからないことも多いです。
LIGHT FXが初心者向けとされているのは、為替に関するニュースや経済指標などの情報を、通知機能でこまめにお知らせしてくれるところでしょう。
為替に関わる情報が出たときは相場も大きく動きますので、そのときはチャンスとも言えますし、ポジションを放置していると、気づいたら損をしてしまうことも少なくありません。
初心者の場合はどんな情報が重要かもわからないと思いますので、LIGHT FXで通知に注意しつつ取引していくことをオススメします。
なお、現在は最大50,000円のキャッシュバックキャンペーンも開催中!
もし自動取引やバイナリーオプションなど別の取引方法にも興味が湧いたら、同じ会社のサービスで「みんなのFX」から始めることもできますので、併せて見てみてください。
松井証券FX
松井証券FXはなんと1通貨から取引できるFX業者です。
最低100円から開始でき、さらにリスクを抑えられるため、初心者にはピッタリのサービスです。
主要ペアはもちろん、高スワップで人気のトルコリラ/円やメキシコペソ/円の取り扱いもあり、これらはすべて1通貨から取引可能になっています。
さらに米ドル/円のスプレッドも0.2銭と業界最高水準の狭さで、全体的に非常に使いやすいFX業者です。
各種ツールも揃っており、特にスマホでも操作しやすい専用アプリや、為替情報や売買シグナルを松井証券FXの公式LINEアカウントから受け取れるといった取引に関するサポートも充実しています。
5万円もあればさまざまな通貨ペアに分けてトレードすることも十分にできるでしょう。
一部はスワップ狙いで長期運用し、一部は高変動通貨で取引するといった戦略が取ることもできます。
さらに、9月1日から11月30日までに口座開設して取引をしているユーザーを対象に、1万通貨取引するごとに5円のキャッシュバックキャンペーンが開催中!
上限もなく、期間中は取引すればするほどお得になるので、なるべく早めに取引ができるよう、口座開設しておきましょう!
※フォームからの申し込みが必要になります。
LINE FX
LINE FXは名前の通り、メッセージアプリの「LINE」が運営するFXです。
LINEアカウントを持ってさえいれば、簡単に口座開設できるうえ、さまざまな経済指標や価格変動もLINEの公式アカウントから通知してくれます。
1,000通貨から取引可能で、スプレッドやスワップポイントなども非常に優秀なため、使いやすさとサービスの質を両立したサービスになっています。
FXのほかにも「LINE証券」などのサービスもあるので、片方で口座開設が済んでしまえば、もう片方のサービスを利用するのもより簡単に!
また、PCから取引できるツール「LINE FX Pro」も新登場!
スマホではやりにくいと感じている方も、本格的な取引が体験できるようになりました。
今なら口座開設&1回の取引で5,000円のキャッシュバックのほか、取引数量に応じてさらに最大50,000円までのキャッシュバックがもらえるキャンペーンが実施中!
終了日未定ですので、早めに登録して参加することをおすすめします!
FXは5万円でできる!初心者は少額×低リスクでチャレンジ
FXは50,000円という少額からでも取り組める投資手法です。
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少額からでも大きな利益につながるFX。
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