赤ちゃんや幼児のいる生活では、離乳食やミルクを作るときに手軽にさっとお湯が使えるウォーターサーバーが重宝します。
しかし、いざ「うちも使ってみよう!」と思っても、たくさんの種類があると悩みますよね。
結論からいうと、以下の3機種・メーカーがおすすめです。
- クリクラfit(クリクラ)
- flows(ハミングウォーター)
- cado×PREMIUM WATER(プレミアムウォーター)
この記事では、赤ちゃんや幼児のいる家庭がウォーターサーバーで見るべきポイントや、必要な機能、おすすめ機種の機能比較などについて、わかりやすく解説していきます。
ぜひウォーターサーバー選びの参考にしてください。
目次
赤ちゃん・幼児のいる家庭が見るべき、ウォーターサーバーのポイント
赤ちゃんや幼児のいる家庭では、大人のみが使う場合とは異なる視点を持ってウォーターサーバーを選ぶ必要があります。以下のポイントに着目しましょう。
- RO水や浄水、硬度の低い天然水を使用している
- チャイルドロックがついている
- 80度以上のお湯が出る
挙げたポイントがなぜ大事なのかを詳しく解説します。
RO水や浄水、硬度の低い天然水を使用している
水は人間の体に欠かせない身近な物質ですが、実はさまざまな種類があります。
ウォーターサーバーでは主に「天然水」「浄水」「RO水」の3種類が使われており、それぞれの特徴は次のようになっています。
水の種類 | 特徴 |
天然水 | 自然によって生み出されたミネラルを含む水。フィルターで不純物が取り除かれている。 |
浄水 | 殺菌やろ過などの処理を行い、不純物を取り除いた状態の水。 |
RO水 | 微細なフィルターに通し、不純物だけでなくミネラルも除去した水。3種類のなかではもっとも純水に近い。 |
赤ちゃんや幼児のなかには、ミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)の消化に大きな負担が掛かってしまう場合があるため、ウォーターサーバーを選ぶ際は、浄水やRO水だとより安心です。
日常的に使うことも考えて天然水を選ぶ場合は、硬度の低いものを選ぶようにしましょう。
チャイルドロックがついている
子どもがいる家庭の場合、安全性のチェックが欠かせません。
誤って出してしまったお湯で火傷になる事態は避けたいですよね。
操作は機種ごとに異なりますが、ウォーターサーバーには小さな子どもがいる家庭でも安心して使えるよう、ほとんどの機種にチャイルドロックが備わっています。
比較する際は「チャイルドロックの外し方」に着目してみましょう。
つまみをひねってチャイルドロックを外すつまみ式の機種は、小さな子どもの手でも比較的簡単に解除できてしまいます。
そのため、チャイルドロックの強度を重視するなら、レバー式かボタン式を選ぶのがおすすめです。
ボタン式の場合は、ロックを外すボタンの位置に子どもの手が届くかどうかも確認しておくと、より安全性が高まるでしょう。
80度以上のお湯が出る
沸かす手間をかけずに、いつでもお湯を使ってミルクが用意できるのは大きなメリットです。
ミルク作りのためにウォーターサーバーを利用するなら、「80度以上のお湯が出るかどうか」は比較のポイントになるでしょう。
赤ちゃんの粉ミルクはしっかりと殺菌する必要があり、70度以上のお湯の使用が推奨されています。
ほとんどの機種は70度以上の温度が使用できますが、容器や哺乳瓶に移した際に、温度が10度ほど下がってしまうことを考慮しておいた方が良いでしょう。
出来上がったミルクが70度以上になるよう、80度以上のお湯が出るウォーターサーバーを選ぶことをおすすめします。
親が使いやすいウォーターサーバーのポイント
ウォーターサーバーを選ぶときは子どもにとってのメリットだけでなく、主な利用者である親目線からも選ぶとさらに使い勝手が高まります。
使いやすさには以下の4点がポイントになるでしょう。
- 水のボトルが交換しやすい
- 水のコストがあまり高くない
- ボトルのゴミが少ない
- 手入れがしやすい
それぞれどんな機種がおすすめなのか詳しく解説します。
水のボトルが交換しやすい
水のボトルは容量が大きいほど当然重くなります。
赤ちゃんの抱っこやお世話で普段からハードワークをこなしているうえに、水のボトル交換に負担が掛かるのは避けたいですよね。
持ち上げて交換するタイプは、女性がこまめに交換するにはやや負担が大きいといえるでしょう。
しかし、使用量が多い家庭の場合、ボトルが小さいと交換が頻繁になってしまい、かえって手間になる恐れがあります。
まず、使用頻度を踏まえたうえで必要な容量の機種を選び、そのうえで交換方法を確認して選ぶようにしましょう。
少しでも負担感を抑えたい方は、ボトルを機種の下部に入れるタイプや軽量のパックタイプの機種をおすすめします。
水のコストがあまり高くない
ウォーターサーバーの利用には、水ボトルのほかにレンタル会社ごとに定められている諸経費も加わるため、店舗でペットボトルを買うよりもコストは高くなりがちです。
しかし、生活に欠かせない水の購入に関しては、費用面だけで判断するのはおすすめしません。
毎回注文しなくても自動的に水が届くウォーターサーバーは、手間や時間短縮を求めている忙しい子育て中の方にこそメリットが大きいといえます。
赤ちゃんや幼児を連れていると手がふさがりやすく、大きくて重たい水のペットボトルを購入し、持って帰るのは重労働です。
ペットボトルの場合、まとめ買いするときにスペースが必要になるのもネックですよね。
とはいえ、長期的に利用するにはコストパフォーマンスも無視できません。
味のよい天然水は比較的コストも高くなるため、RO水や浄水を選ぶと毎月の支出を抑えられるでしょう。
ボトルのゴミが少ない
ウォーターサーバーのボトルはサービスによって、そのままゴミとして捨てられるものと、容器を回収してもらって新しいボトルと交換するものがあります。
自分で捨てるタイプの機種は、好きなタイミングで捨てられる反面、かさばってしまいゴミ捨ての回数が増えてしまう点が難点です。
仕事や育児で忙しい方や、目を離せない赤ちゃんと一緒に過ごしている方は、小さくつぶせるボトルを選び、ゴミ捨ての機会をできるだけ減らすことをおすすめします。
もし容器を一時的に保管するスペースがあるなら、新しいボトルと空になったものを交換するタイプの機種でも構いません。
自分の生活や住まいの環境に合わせて選んでくださいね。
手入れがしやすい
ボトルの交換口にホコリがついたり、出水口に水垢がたまったりすることは避けられません。
綺麗な水でもウォーターサーバー本体が汚れてしまうと、意味がなくなってしまいます。
手入れとしては、1週間ごとに出水口や水受けトレイを洗い、ボトルの交換をする度にホコリを布巾で拭いたりすることが必要になります。
それぞれのパーツを取り外して洗うことができれば、掃除の手間も軽くなるでしょう。
「より安全にしておきたい」というのであれば、業者による定期的な清掃・メンテナンスサービスがあるウォーターサーバーを選ぶことをおすすめします。
オプションとなって別途費用がかかってしまうこともあるので、サービスを比較する際には無償でメンテナンスをしてくれるかどうかも確認するようにしてください。
子育て中の家庭におすすめできるウォーターサーバー3種を比較・紹介
それでは、赤ちゃんや幼児のいる家庭におすすめのウォーターサーバーを3種紹介します。
おすすめなのは「クリクラfit」、ハミングウォーターの「flows」、プレミアムウォーターの「cado×PREMIUM WATER」になります。
これらは赤ちゃんがいる家庭用のお得なプランがあったり、お湯の温度や機能が適したものになっています。
特徴をまとめましたので、以下の表を参考に比較してみてください。
機種名(メーカー名) | クリクラfit(クリクラ) | flows(ハミングウォーター) | cado×PREMIUM WATER(プレミアムウォーター) |
水の種類 | RO水 | 浄水 | 天然水(軟水) |
冷水の温度 | 4~10度 | 6~10度 | 約8度 |
お湯の温度 | 85~93度
(再加熱機能付き) |
80~90度 | 83~90度 |
チャイルドロック | あり | あり
(温水は利用後30秒で自動ロック) |
あり(温水のみ)
冷水・温水どちらもレバーロックを搭載 |
水の出し方 | コック式 | ボタン式 | ボタン式 |
水ボトルの容量 | 12L | 約4L
(給水タンク容量) |
12L |
水の単価(1リットル当たり) | 132.5円 | 飲み放題月額3,300円
(月の水道代のみ) |
約137円
(マムクラブ加入時) |
ボトルのタイプ | リターナブル(交換)方式 | なし | ワンウェイ(自宅で処分)方式 |
最低契約期間 | なし | 2年 | 3年 |
解約金 | なし | 2年以内に解約する場合、16,500円(税込) | 3年未満での解約は解除料20,000円 |
その他の特徴 | 子育て世帯へのサービスが手厚い(SMILEベビープラン
・SMILEキッズプラン) |
・浄水フィルターは6か月ごとに無料交換
・非常時用の電源ユニット(別売)で、もしもの際も安心。 |
・子育て世帯向けプランがある |
では、それぞれのサービスについて、詳しく解説していきます。
クリクラfit(クリクラ)
ウォーターサーバー業界の大手メーカーであるクリクラは、品質の高さと子どものいる家庭がお得に利用できるプランが豊富さが魅力です。
原水に含まれる不純物や雑味を最先端の技術で取り除いた軟水は、口当たりがやさしく、小さな子どもでも安心して飲めます。
いくつかの機種があるなかでも、紹介した「クリクラfit」はクリクラの機能性はそのままに、デザイン性にもこだわっているウォーターサーバーです。
再加熱機能を備えた機種を選べば最短30秒で90度までお湯を温められるため、赤ちゃんの夜泣き時も慌てず時短でミルクが用意できるでしょう。
妊娠中の方、もしくは1歳未満の子どものいる家庭なら「クリクラSMILEベビープラン」をおすすめします。
通常プランでは1,590円(12L)の水ボトルが3本無料となるお得なプランで、赤ちゃんがミルクを飲む間の一時的な利用や、お試しで使ってみたい場合に向いています。
7歳までの子どもがいる家庭で、長期利用を考えているのであれば「クリクラSMILEキッズプラン」もあります。
加入者はボトル3本分と月額460円の「あんしんサポートパック」を合わせた5,230円分が初月1,590円で始められます。
毎年のメンテナンス時にはボトル4本がもらえるのもメリットです。
そして、クリクラは契約期間に縛りがなく、解約金もありません。
安全性やおいしさをお求めの方だけでなく、「ウォーターサーバーを試してみたい」「一時的に利用したい」という方にもおすすめです。
flows(ハミングウォーター)
flows(ハミングウォーター)のもっとも大きな特徴は、ボトル交換が必要ない、浄水型のウォーターサーバーであることです。
2段階式の浄水フィルターで水道水をろ過し、除去できる不純物の項目数は業界トップクラスといわれています。
フィルターは6ヶ月ごとに交換し、おいしく安全なお水が毎日続くのが魅力です。
宅配で定期的に水を受け取るボトルタイプのウォーターサーバーとは異なり、補充から使用まで自宅ですべて完結します。
給水タンクは4Lと小さく、女性でも負担なく補充できるので、赤ちゃんから目を離せず家事や育児に追われている方にもぴったりです。
冷水・常温水・温水すべてにチャイルドロックを搭載し、小さな子どもがいる家庭への配慮がされています。
温水は電子ロックにより、使用後30秒で自動的にロックされるため、かけ忘れた場合でも安心して使用できるでしょう。
ボトルの保管場所も必要なく、サーバー自体の大きさもコンパクトなため、スペースに余裕のない方にもおすすめです。
自宅の水道水を使うため、シンプルな料金設定となっており、使用量にかかわらず毎月定額3,300円です。
さらに、設置後は1ヶ月月額料金0円で利用できます。
「ボトルの宅配が面倒」「省スペースで利用したい」という方におすすめのウォーターサーバーです。
cado×PREMIUM WATER(プレミアムウォーター)
cado×PREMIUM WATER(プレミアムウォーター)は、天然水を扱うウォーターサーバーでは大きなシェアを持つ人気メーカーの機種です。
軟水の天然水を使っているため、赤ちゃんや妊娠中の方でも安心して飲めます。
厳しい水質基準を満たしているプレミアムウォーターの天然水は、熱殺菌ではなくフィルターを使った物理的な除菌処理を採用しているのが特徴です。
非加熱処理の天然水が本来のおいしさを保ったまま味わえます。
子育て中の方に人気となっている理由のひとつが、妊娠中から5歳以下の子どもがいる方が加入できる「マムプラン」です。
天然水のウォーターサーバーは、RO水や浄水タイプの機種と比べると比較的コストが高くなりがちですが、マムプランなら基本プランがお得に利用できます。
cado×PREMIUM WATERは、マムプラン加入者が使える多彩なウォーターサーバーです。
スタイリッシュなデザインながら、背面にあるチャイルドロックや、電気代を約20%カットできる自動エコモードの搭載など、子どもが小さい方が使うときに便利な機能が備わっています。
ボトルの設置位置が床から約20㎝と低いため、交換の手間も最小限です。
「まろやかなお水が飲みたい」「天然水のウォーターサーバーをお得に使いたい」という方は、マムプランを検討してみてくださいね。
契約前に知っておきたい、ウォーターサーバーに関するQ&A
最後に、ウォーターサーバーでよくある質問をご紹介します。
原則すぐに解約できます。ただし、契約プランや機種によってはサーバーを引き取る料金や、解約料がかかる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
子どもも飲める安全なお水です。ミルクに使う場合は、80度以上のお湯が出る機種を選ぶとよいでしょう。
購入するプランもありますが、買わなくても利用可能です。レンタルした機種は解約時に返却します。
50cm四方のスペースがあれば設置できます。
なお、ウォーターサーバーには「卓上タイプ」と「床置きタイプ」の2つがありますが、卓上タイプの場合は土台がしっかりしている必要があり、交換時に設置した台から地面に落ちる危険もあるので、赤ちゃんのいる家庭にはあまりおすすめできません。
水の種類や機能だけでなく、子どもの年齢に合わせて選ぼう
ウォーターサーバーは提供する会社によって、水の種類やサーバーの機能が異なります。
費用面だけでなく使い勝手や安全性、お湯の温度などを確認して、子どもの年齢や生活スタイルに合わせて機種を選ぶのがおすすめです。
ウォーターサーバーがあれば、ミルクや離乳食以外にも料理や飲み水として大活躍するでしょう。
日々の生活にぜひお役立てください。