お世話になった方や親しい間柄の方から出産のお知らせが届いたら、出産祝いを贈りましょう。
出産をねぎらい、祝福の気持ちが伝わるプレゼントがいいですよね。
とはいえ、「予算はどのくらい?」「どんなものがいいの?」と分からないことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、出産後のママや赤ちゃんにぴったりなプレゼントを、2児の母であるライターがご紹介します。ぜひご参考にしてくださいね。
目次
出産祝いを贈る時期や妥当な金額は?基本のマナーを知ろう
出産のうれしい報告にお祝いしたい気持ちが高まりますが、まずは基本のマナーをおさらいしましょう。
出産祝いを贈る時期や金額感など、失礼のない目安を知っておくと安心です。
出産祝いは「出産から2〜3週間後」がベスト
出産祝いを贈る時期は、出産から2〜3週間を目安にしましょう。
一般的には、生後7日を過ぎてから生後1ヶ月までが出産祝いを贈る時期に適しているといわれています。
しかし、産後1週間というとまだ入院している可能性も高く、出生の手続きや入退院で忙しいことを考慮し、生活が落ち着いた生後2週間ごろがねらい目になるでしょう。
また、出産から1ヶ月を過ぎると出産祝いのお返しとして「内祝い」を用意する方も多いので、産後3週間ごろまでに贈れるとベストです。
出産祝いは生まれたことに対するギフトなので、基本は産後に贈ります。
しかし、友人や職場の同僚など、親しい関係性であれば産前に贈るのもよいでしょう。
どんなタイミングであっても、もっとも優先したいのは産後のママと赤ちゃんです。
事前に必ず連絡を入れて、体調や予定を確認してくださいね。
出産祝いの相場は友人・同僚なら3,000〜1万円程度
出産祝いの金額は関係性によりけりです。とはいえ、大まかな目安が欲しいところですよね。
一般的な相場は以下の通りです。
- 兄弟や親戚に贈る場合:10,000~30,000円
- 同僚や友人に贈る場合:3,000~5,000円
- 後輩に贈る場合:5,000~10,000円
何を贈ればいいのか悩むときは、先に予算を考えてから金額に合ったプレゼントを選ぶのがおすすめです。
病院訪問は基本NG!配送するケースが増加
以前多くの産院で許可されていた病院訪問は、コロナ禍ということもあり原則行われておりません。
退院後であっても、免疫力が未熟な赤ちゃんや産後の体調を気遣い、直接会うことを見送る方が増えています。
「産後すぐに会えなくても、祝福の気持ちは伝えたい」という方の選択肢として、配送するケースが増加しました。
体調やタイミングを計らなくても好きなタイミングで祝福を伝えられる手段として利用されています。
男の子も女の子も嬉しい!おすすめ出産祝い8選
出産祝いのプレゼントには決まりがなく、実用性の高いアイテムから、特別感あふれるものまで選択肢は幅広くあります。
せっかくなら喜んでもらえるものを選びたいですよね。
ここからは、実際に子育て中のママから「これは嬉しかった!」と好印象だった出産祝いをご紹介します。
ベビー服、インナー、スタイ
出産祝いの王道アイテムといえば、ベビー服です。
赤ちゃんは着替えの回数も多いため、インナー、スタイを含め実用性が高いことからも人気となっています。
生まれたばかりの赤ちゃんの服のサイズは50〜60㎝が一般的です。
しかし、赤ちゃんの成長は早く、数か月もたてばサイズアップしてしまいます。
もし70㎝以上の服を買う場合は、季節と月齢が合っているかをしっかり確認しましょう。
赤ちゃん用品店やベビー服を取り扱うお店では、出産祝いのギフトとしてすでにラッピングされたものも販売されています。
おしゃれ着から普段着まで選択肢が豊富なので、予算や相手の趣味などを考慮して選んでくださいね。
プレゼントする日まで時間に余裕があれば、名前入りのアイテムもおすすめです。
タオル類
使いやすさ重視で選ぶなら、タオル類がおすすめです。
一般的にタオルと言えば、バスタオルやフェイスタオルとして使うことがほとんどですが、子育て中の場合はあらゆる場面で登場します。
一般的な使い方のほかに、敷布団や掛け布団の代わりとして使ったり、汗をふき取ったりと使い道が豊富です。
おくるみやハンカチのように使うこともしばしばあるでしょう。
赤ちゃんの肌に直接触れることも多いため、吸水性が高く、柔らかな素材がおすすめです。
タオルは使用頻度が高いため、少し高価でおしゃれなものが1枚あると重宝します。
赤ちゃんの成長に合わせ、長く使用できるところも魅力的です。
寝具やブランケット
赤ちゃんとの生活に欠かせない寝具やブランケットも、出産祝いで喜ばれるプレゼントです。
なかでも、使うほどやわらかくなるモスリン生地のブランケットは、使い心地や肌触りのよさでとても人気があります。
赤ちゃんの体に負担にならない、軽くて温かいものがベストです。
ただ、寝具はすでに用意されている可能性があるため、大きなものを贈る場合はあらかじめ持っているかどうか聞いておきましょう。
複数あっても困らない掛け布団やドーナツ枕などもおすすめです。
おもちゃ
赤ちゃんは成長によって楽しめるおもちゃの種類が異なります。
出産祝いとして贈る場合は、「どのくらいの月齢に適しているのか」をポイントに選ぶのがよいでしょう。
比較的早い段階から使えるのは、握りやすく、音がなるおもちゃです。
積み木やおままごとも本来の使い方をするのはもっと先ですが、木や布など、素材の感覚を触って楽しめるおもちゃなら、出産祝いに贈っても喜ばれるでしょう。
また、子育て中は車やベビーカーでの移動で使えるおもちゃが大活躍します。
口に入れても大丈夫な素材や、安全性に優れたおもちゃがたくさんあるので、ぜひ探してみてください。
おむつケーキ
おむつケーキとは、何枚ものおむつをまとめてケーキに見立てたプレゼントです。
見た目がかわいいだけでなく、中身は必需品のおむつであることも喜ばれる理由となっています。
おむつは1日に何枚も使うので、何枚あっても困りません。
スタイや靴下などの衣類やおもちゃがセットになっているものや、おむつが2段になっているものまでさまざまな種類があるので、予算に合った商品も見つけやすいでしょう。
見た目がかわいいおむつケーキは、少しの間飾っておきたいという方もいるかもしれません。生まれたばかりの赤ちゃんのおむつは「新生児サイズ」を使うことが一般的ですが、新生児サイズは使う期間が短いので、「Sサイズ」のおむつケーキをおすすめします。
ベビー食器
赤ちゃんの離乳食が始まったころから必要になるベビー食器は、出産祝いで人気のアイテムです。
実際に使用できるのは数か月先になりますが、離乳食が始まると毎日必要になります。
プレートやお椀、スプーン、フォークなど、一式揃えるとそれなりの出費となるため、プレゼントでもらって嬉しい方も多いプレゼントです。
ベビー食器ならではの見た目がかわいらしい食器は写真映えしますが、シンプルなデザインのものなら離乳食期が終わっても長く使用できます。
プラスチックやシリコンのような軽い素材から、木製や陶器まで素材も幅広いので、どんなものがよいかじっくり探してみてくださいね。
写真立てやアルバムなど
出産はもちろん、子育て中には写真として残しておきたい瞬間がたくさん訪れます。
そんな思い出を飾っておける写真立てやアルバムを贈るのもよいでしょう。
おしゃれなデザインのものも多いので、部屋のインテリアとしても楽しめます。
出産祝いとしてよく選ばれているのは、赤ちゃんの名前や身長などが刻印されたタイプのものです。
渡すまでの時間に余裕があれば、事前に聞いて注文しておきましょう。
オルゴールや時計付きも人気です。
また、複数の写真を飾っておける写真立てやアルバムなら、子どもの成長ごとに写真を入れていき、育児日記のように振り返ることもできます。
赤ちゃんの成長は早いので、見返すたびにさまざまな思い出がよみがえるでしょう。
銀のスプーンやファーストシューズ
銀のスプーンやファーストシューズには、どちらも赤ちゃんの幸せを願う意味が込められています。
どちらもヨーロッパから伝わり、日本でも出産祝いとして広がりました。
銀のスプーンは、もらった赤ちゃんが一生食べ物に困らないと言い伝えられている贈り物です。
縁起物としてさまざまなメーカーからプレゼント用の銀のスプーンが販売されています。
また、赤ちゃんが生まれてから最初に履く靴をファーストシューズといい、もらった赤ちゃんや家族が幸せになると信じられています。
小さな足に靴を履いた赤ちゃんの姿はかわいらしく、特別な思い出として残るでしょう。
がんばったママ・パパへ贈る出産祝い3選
出産祝いは赤ちゃんに対して贈るケースが多いですが、親しい友人なら産後のママやパパに向けて贈るのもおすすめです。
頑張ったママやパパをねぎらうご褒美として3つご紹介します。
スキンケア・ボディケアアイテム
産後は忙しくなるため、自分のことは後回しになりがちなママやパパも珍しくありません。
そんな時だからこそ、自身の肌や体を労わるアイテムはとても喜ばれます。
一日の終わりに肌の調子を整えるママ用のスキンケアセットや、赤ちゃんも一緒に使用できる製品がおすすめです。
赤ちゃんの肌は乾燥しやすく、ベビーオイルやクリームなどで保湿が必要になります。
ばたばたしやすい入浴後の保湿ケアに、親子で同じアイテムを使えると便利です。
また、産後は寝不足や抱っこによる肩こり、むくみなど、体のマイナートラブルが起こりやすくなります。
着圧ソックスやアイマスクなど、子育てしながら使用できるボディケア商品も検討してみてくださいね。
お菓子・飲み物
自宅で気軽に特別気分を味わえる、ちょっとリッチなお菓子や飲み物もおすすめです。
疲れたときになぜか甘いものを欲してしまうように、育児の合間につまむお菓子も特別な幸せを感じられるでしょう。
きょうだいがいる家族なら、みんなで食べられるのも嬉しいポイントです。
お菓子以外にも、ジュースやコーヒーなどの飲み物も良いですが、授乳中はカフェインを避けるべきとされているので、ノンカフェインのものを選んでください。
レトルト食品や時短できる調理器具
産後おろそかになりがちなことのひとつが、料理です。
赤ちゃん優先の生活になるため、大人の食事は手を掛けられない日が増えてしまいます。
そんな状況のなかで心強い存在になるのが、レンジで作れるレトルト食品です。
カレーやスープなどの定番メニューから、おかずとごはんがセットになった冷凍食品まで、最近では「自宅でおいしいごはんが食べたい」という需要が増え、栄養価の高い手軽な商品が増えています。忙しい産後にもぴったりです。
また、みじん切りができるチョッパーやレンジで使用できる蒸し器など、日々の料理を楽にしてくれる便利グッズもおすすめです。
普段の生活ではもちろん、「つぶす・煮る・蒸す」が欠かせない離乳食作りが始まってからはとくに重宝するでしょう。
出産祝いを選ぶのに困ったらカタログギフトやギフトカードもあり
出産祝いを贈る方のなかには、「本人が欲しいものをあげたい」と思っている方もいます。
欲しいものを直接聞くこともできますが、遠慮されてしまう可能性も考えられますよね。
出産祝いを決めかねている方や、本人に選んでほしい場合は、カタログギフトやギフトカードという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
カタログギフト
結婚式の引き出物やお歳暮などの贈り物としてよく選ばれているカタログギフトですが、出産祝いには赤ちゃん用品や家族向けの商品がピックアップされたものがおすすめです。
出産祝い用のカタログギフトには、一般的なものと同様に価格帯ごとの種類があり、有名ブランドのベビー服やおもちゃ、家具などから好きなものを選べます。
家族みんなで相談して選んでもらえるところがポイントです。
ギフトカード
ブランドやショップの商品券や、ギフトカードも便利です。
カタログギフトと比べて有効期限も長いため、産後すぐに欲しいものがなくても、好きなタイミングで欲しいものを購入できます。
使い道を絞らないギフトカードを選ぶなら、Amazonギフトカードなどネットから贈れるギフトカードをおすすめします。
贈る側と受け取る側の両方に負担がなく、使い勝手も抜群です。
出産祝いでよくある質問
最後に、出産祝いでよくある質問にお答えします。
親や祖父母からの出産祝いは、30,000円ほどが相場です。ただし、決まった金額はなく、関係性によって変化するでしょう。
妊娠中は万が一のこともあるため、本来は生まれてから出産祝いを贈るのがベターです。「出産祝い」として贈る場合は、出産前に渡すのは避けてください。
最近では妊娠を祝福し、出産に向けて励ます意味で「妊娠祝い」を贈る方も増えていますが、妊婦の方にとって出産は重要かつとてもデリケートなことです。
関係性や心情への配慮に気を付けて贈るかどうかを決めましょう。
出産祝いに厳密な決まりはありませんが、一般的なマナーとして、現金を贈るのは失礼にあたる可能性があります。
とくに、上司や先輩など、目上の方に贈る場合は注意してください。
また、現金はありがたいものですが、かえって相手に気を遣わせてしまう怖れがあります。
プレゼントにするほうが、気軽に受け取ってもらえるでしょう。
まとめ
出産祝いの選択肢は幅広く、どれを選んでいいのか迷ってしまいますよね。
どんなプレゼントであっても、大切なのは「おめでとう」の気持ちです。
今回ご紹介した商品をヒントに、祝福の気持ちが伝わる温かい出産祝いを贈りましょう。